『なぜ勉強するのか?』 鈴木光司

「リング」「らせん」で有名な鈴木光司の新書(書き下ろし?)を読んだ。最近創刊されたソフトバンク新書だ。

論旨は、明解で氏の言おうとしていることはすぐ分かる。子供の教育に向ける思いは、私も同じだ。ただ、それを実践できるかどうかが大きな違い。

言いたいことは、何度も繰り返されて、「おわりに」にも出てくる。

 勉強は、小金稼ぎのテクニックを身につけるためにするものではありません。「理解力(読解力)」「想像力」「表現力」の能力を養って、世界を覆う膨大な量の情報を取捨選択し、世界に共通なものさし(論理)で判断し、価値あるディスカッションによってそれぞれの立場を戦わせ、よりよい解答を発見する可能性をほんのわずか高めることに、その目的はあります。

 なぜ勉強するのか・・・・・・、答えはおのずから明らかになります。

 人類の進歩に貢献するためなのです。

 実践し、子供に教えてやれる親でありたいと思う。


なぜ勉強するのか? Book なぜ勉強するのか?

著者:鈴木 光司
販売元:ソフトバンククリエイティブ
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こんなに長く書かなくても、3分の1ぐらいで十分だったね。

おすすめ度:★★★☆☆

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『白鯨』 by ハーマン・メルヴィル

アメリカ文学の古典の一つと言われている「白鯨」を読んだ。分厚い文庫本上下2冊で、文章も古い訳で現代文とは言いにくくちょっと読みづらい。いつも通り通勤時に読んで1冊約3週間、上下で一ヶ月半ぐらいを要した。

ストーリーは、伝説の白鯨(巨大な白いマッコウクジラ)を復讐に憑かれた捕鯨船の船長エイハブが探し求めて仕留めようと、アメリカ東海岸から大西洋を南下、アフリカ喜望峰を回ってインド洋に入り、東南アジアから太平洋、日本近く(たぶん小笠原近海)まで至り、ついに白鯨と戦う話である。

物語自体はなかなか面白く、良くできている。途中、鯨に関する様々な解説が長々とあったり、当時の捕鯨の様子も細かく解説されている。この辺りに興味のない方には、文章の長さはちょっと辛いかも。私は、両方とも興味を持って読めたので、遅々として進まないストーリー展開も耐えてなんとか最後まで読めた。

個人的に楽しかったのは、途中数多く登場する島々の名前が、趣味(アマチュア無線)の方で結構馴染み深いものばかりであった点である。結構珍しいところが多い。

あと、この話に登場するコーヒー好きの一等航海士の名前がスターバックと言い、あの有名コーヒーチェーンのスターバックスの名前がここから取られたものであるらしいことを初めて知った。

最後まで読んで、ふと、中学生のころ、学校の映画鑑賞会か何かで「白鯨」の映画を見たことがあるような気がしてきた。



白鯨 (上) 白鯨 (上)

著者:ハーマン メルヴィル,田中 西二郎,Herman Melville
販売元:新潮社
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白鯨 下    新潮文庫 メ 2-2

著者:ハーマン メルヴィル,田中 西二郎,Herman Melville
販売元:新潮社
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気分を変えてみました

ちょっと飽きてきたので、ブログのテンプレートを替えてみました。

ショットバー風ですね。
(野田阪神のショットバーとか?内輪受け狙い、、)

ついでに、趣味と日常?のブログへのリンクも作成しておきました。

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『研究力』 有馬朗人 監修

有馬朗人先生をはじめ、中村修二先生など有名な研究者の方々のこれまでの研究の苦労話などと研究内容の技術的な解説も込み。

やっぱり壮絶というか、そこまでやらないとあかんのね、という人が多い。

中西友子先生とかも、さりげない言葉で女性として母として見ると、凄いことを言っておられるようにも思った。

それだけ研究が面白くて、のめり込んで行く価値があるということなんでしょう。

アフィリエイトで本の絵が出ないので、このあたりをご参照ください。

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『きっこの日記』 by きっこ

『きっこの日記』読みました。

Webでは超有名なんで今更ですが、さるさる日記「きっこの日記」「きっこのブログ」は、もちろん知っていて何度も読んだりしていたんだけど、いつもパチンコの話とか、F1の話とかが多いのかと思ってた。

ちなみに、『きっこの日記2』も明日発売らしい。

そんで、きっこの日記を読んでみて、このずらずら長い文章を毎日書いているおねえさんが結構な文学的な才能のある人だとわかった。

あまりに多い過去の日記のために、遡って読もうとしたことがなかったんで知らなかった。

俳句もすばらしいし、お母さんの話も泣けるんだねえ。

今更ながら、面白かった。これは「2」も読まねばなるまい。


きっこの日記 きっこの日記

著者:きっこ
販売元:白夜書房
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みんな読んでるかも知らないけど、
おすすめ度:★★★★☆

アパグループの京都のホテルやっぱり耐震偽装だったんか!


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『なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣』 by ケリー・グリーソン

忙しい日々、普段ながされて仕事をしていると、どんどん仕事が溜まっていって、後手後手にまわってしまう。すぐやれば簡単にできることも、遅れると難しく、ややこしくなってしまう。自分もよく陥りがちだ。

有名な本らしいが、特別なことが書いてある訳ではない、

本書のメッセージは、すべて「すぐやること!」である。

はい、確かにその通りです。私は言い訳が多すぎます。

時々読んで、この基本を思い返すことが重要だと気づきました。

早速、職場の机の上を整理整頓して、新しく入ってくる書類を、その場で片付ける、もしくは片付け始めることにしてみました。

すごく気持ち良かった。

この調子でがんばってみようと思う今日この頃である。

おすすめ度:★★★★☆


なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣 なぜか、「仕事がうまくいく人」の習慣

著者:ケリー・グリーソン
販売元:PHP研究所
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『憲法九条を世界遺産に』 by 太田光・中沢新一

爆笑問題 太田光と中沢新一の対談集である「憲法九条を世界遺産に」を読んだ。

現在の日本国憲法は、世界遺産に指定されそうなぐらい珍しく貴重なものであるという点には同意します。

憲法改正が現実問題として取りだたされる中、他の国々との比較で言えば当然、矛盾だらけの憲法第九条はより現実的な条文に変えられるんだと考える方が一般的だと思う。

そんな中で、他に類がなく当時の状況から奇跡的に生まれた憲法九条を、世界の人から見た理想の一つとして、世界遺産にして残そうというのも確かに意味のあることなのかもしれない。

国会でまともな議論がほとんど行われることのない日本で、期待できるとは思えないが、現憲法の現在における意味や価値も、もっと議論されてよいと思った。

どうも政治ネタは、ブログに書きにくいな。

おすすめ度:★★★☆☆

憲法九条を世界遺産に 憲法九条を世界遺産に

著者:太田 光,中沢 新一
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

中沢新一さんって、ずいぶん久しぶりって感じだが、
オウム事件からやっと立ち直ってきたんね。

まだまだいろんなことに対して意見を聞かせてもらいたいと思う。

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謹賀新年2007

明けましておめでとうございます!
本年もよろしくお願い申し上げます。

こちら滋賀県南部地方も12月に入ってもずっと暖かい日が多かったのですが、さすがに年末から寒くなって漸く雪も降り、寒い元旦となっております。

ところで今年は、こんな年賀状を出しました。

2007







翔泳社発行の『おしゃれ年賀状 SELECTION 2007』というさくっと刷るだけというやつの中のデザインを使用しています。

このシリーズ、一流のクリエイターのデザインということで、いつかどこかで見たようなデザインの年賀状が多数掲載されていてお勧めです(今回はもう遅いです、、)。

書店でも置いてる数は少なめでしたが、結構売れていました。

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おすすめ度:★★★★☆

今、アマゾンで検索すると、定価より高い値段でユーズド価格が付いておりました。やっぱり良いとの評価なのかもしれません。

本年も、ぽつりぽつりと読んだ本の紹介やっていきますので、あんまり期待もしてませんが、コメントなんかも頂くとうれしいです。

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『五稜郭残党伝』 by 佐々木譲

ご無沙汰です。佐々木譲の「五稜郭残党伝」を読みました。

五稜郭といえば函館。函館といえば、「東京大学物語(江川達也)」です。

*なんか、江川達也監督で映画化されているんですね。知りませんでした。

明治初頭の「勝てば官軍」の戊辰戦争最後の函館戦争の地ですね。奈良や京都、東京(江戸)とは違った意味で、歴史ロマン(近代歴史ロマンと呼ぶべきか?)を感じます。

実は、函館にはまだ行ったことがなく、国内で行ってみたい都市の中ではかなり上位に位置しています。

それはともかく、物語は、五稜郭から敗戦寸前に脱走した2人の脱走劇である。文庫の解説にもあったが、話の展開がワザとらしいほどに西部劇である。

この時代の北海道が開拓が始まったばかりで、状況も非常に似かよっているように書かれている。読んでいってスイスイ読め、それでいて登場人物一人一人にそれなりのドラマが隠されているように書かれている。面白かった。
中心の2人以外にも、何人も特色ある人物が出てくるのだ。一番気になったのは、アイヌとの混血少女「ヤエコエリカ」がこれからどうなったかだ。すでに佐々木譲は書いているのだろうか?

取り敢えずおすすめ度:★★★★☆

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『半島を出よ』 by 村上龍

村上龍の『半島を出よ』上・下巻を読んだ。最近、仕事も忙しくて結構長く掛かった。

最近の北朝鮮の核実験やそれに対するアメリカ、中国、韓国と日本の対応を見ると、実際にこの物語のような事件、すなわち朝鮮半島統一に向けた北朝鮮の変遷のために軍の一部の分離のようなことが必要になる日が来るのかもしれない。

その時、日本の一部への侵攻が北朝鮮の国家主導もしくは軍の一部のクーデターとして起こる可能性もゼロではないのかもと思った。

この話の中には、さまざまな立場のグループが並列で登場してくる。話の展開は、一部前後しつつ進んでいく。最後は多少呆気なく終わってしまった印象もあるが、面白いストーリーであった。

登場するコリョ軍の一人一人の感覚と日本人の一人一人の感覚があまりにも離れていて、それが現実にもそうなんだろうなぁと思うと共に、その感覚の違いがストーリー全体に大きな影響力を与えているようだ。

半島を出よ (上) 半島を出よ (上)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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半島を出よ (下) 半島を出よ (下)

著者:村上 龍
販売元:幻冬舎
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«「天使と悪魔」 by ダン・ブラウン